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Vet Surg Tokyo 動物外科診療室 東京
 

症例9:習慣性肩関節脱臼の治療例

 
症例詳細
トイ・プードル、避妊♀ 12歳齢、 既往歴:特になし
右前肢の突然の挙上についての診療をご希望され、肩関節の再発する脱臼の治療を目的として他院よりご紹介いただき、ご来院されました。

 

歩様所見

診察室では、右前肢を完全に挙上していました。

触診所見

右肩関節を触診した際に、強い痛みがあるようでした。

X線検査所見

一般X線検査で明確な右肩関節の脱臼所見が認められました。

診断

右肩関節脱臼

肩関節人工靭帯再建術

 

手術

外科手術により千切れてしまった靭帯の代わりに人工靭帯を使って再建する手術。

 
術後の状況
手術後3週間は包帯による肩関節の運動制限を行い、その後は1ヶ月半ほどかけて、少しずつ日常生活へと戻ることができています。
 

肩関節の脱臼や亜脱臼(不安定症)は、その症状や状態により治療が異なり、亜脱臼では痛みのみのことが多く、そのような場合は内科的治療(投薬治療)が選択されます。しかし、それぞれ再発した場合、外科的治療が選択されます。
肩関節に関する手術は、あまり選択されることが多くはありませんが、本例では、手術による治療効果がよく得られました。
肩関節の脱臼や亜脱臼は、内科的な治療が奏功しない場合には、早期の外科手術を受けていただくことが重要であることが再認識された症例でした。

 
   
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