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ペット手帳
Vet Surg Tokyo 動物外科診療室 東京
 

 
ミニチュアダックスフンド 去勢♂ 13歳齢 既往歴:特になし 
両側の後ろ足が動かないこと、排尿が難しいことについての診療をご希望され、ご来院されました。

 

診察室にて、両側の後ろ足が動かない状況でした。

 

強い痛みに対する反応はわずかに認められました。

 



一般X線検査では明確な所見が認められないため、また、手術を行った場合の術後回復予測を行うため、MR検査を検査センターにて行いました。


 

腰部椎間板ヘルニアグレード4

 



片側椎弓切除術(腰椎2−3間)

切除部分の骨孔の拡大と椎間板物質の摘出
   
 
両後ろ足がわずかに動くようになったため、入院中に飼い主様と練習したリハビリテーションを行って頂くことをお約束させていただき、手術後3日目に退院としました。検診2回目、退院後14日目に歩行が可能になりました。
     

椎間板ヘルニアの治療には、いくつかの方法があり、内科的治療外科的治療(手術)に分かれます。当院では、グレード3(完全麻痺に至らない麻痺状態)まではできる限り内科的治療を選択するようにしています。しかし、今回は、グレード4であり、内科的治療への反応が乏しいことが予想されたため、手術を行いました。手術後のリハビリテーションを、飼い主様に積極的に行って頂くことができ、回復も早かったように感じます。
椎間板ヘルニアに対する手術による治療は、手術を行って、
すぐに結果が出るるわけではなく、手術後のリハビリテーション飼い主様と一緒に連携して行うことが治療の成功に大きく貢献することが再認識した症例でした。

 
 
   
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