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ペット手帳
 

症例6:特殊なプレートを使って治療した大腿骨骨折の治療例

 
症例詳細
日本猫、去勢♂ 8歳齢、 既往歴:特になし
他院より交通事故後緊急手術により、一命を取り留めたものの、左後肢が骨折しているため、手術のご依頼いただきました。

 


術前X線写真Fig.1

左後肢に骨折所見がありました。


 

左大腿骨遠位顆上骨折

ロッキングプレート法(遠位3穴、近位3穴)

 



X線写真を一見すると、一般的な骨折である可能性が高かったものの、安静が難しい子であったため、固定強度が高いプレート固定による手術を予定して開始いたしました。手術中に骨折した場所が粉砕し、骨折端の整合性を取ることが困難であることから、ロッキングプレート法(より強固な固定方法)を選択する事といたしました。

   
 
術後X線写真Fig.2

左大腿骨遠位顆上骨折

     

骨折の治療には、いくつかの方法があり、中でもプレート法は強固な固定方法ですが、今回は、ねこちゃんの性格などから、より強固な固定が可能であるロッキングプレート法を選択しました。 骨折の手術において、1度の手術で確実に治癒に導くための治療選択が必須であること、また、動物はその体が小さいことから、術前のX線写真では、明確に手術手技の決定が難しいこと、手術に対するより多くの準備をしておく必要があることを再認識させてもらうことができました。

   
 
 
 

手術前@

手術前A

     
   
     
   
手術後@   手術後A  
 
   
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