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症例10:小型犬の膝蓋骨脱臼を伴う両後肢前十字靭帯

 
症例詳細
13歳齢去勢オス
運動を好まなくなってきたことについての診療を御希望され、ご来院されました。

 

歩様所見

病院外での歩行は、腰を下ろして歩行を嫌がる様子でした。

触診所見

両後肢は大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の関係性が不安定になっていました。また、触診時に痛みがありました。

X線検査所見

両後肢において、脛骨(すね)が大腿骨(太もも)に対して、前方に移動しており、これは、膝関節に対して体重のかかる方向への負荷をかけることにより目立つようになっていました。

診断

前十字靭帯断裂

脛骨高平部骨切り矯正術(TPLO)、関節鏡による関節内精査

 

手術


・右側大腿骨 滑車溝低形成
中心の軟骨潰瘍化
骨棘形成
 

左側膝関節の断裂した前十字靭帯
 

右側膝関節の部分断裂した前十字靭帯
内側半月
 

 
術後の状況
術後2日より歩行可能となり、術後10日で術前よりも良い歩行が見られるようになりました。
 

前十字靭帯断裂の治療には、いくつかの方法があり、当院HPにおいてもご紹介しております。今回、飼い主様は運動量の低下が「肥満」や「年齢」によるものとお考えでしたが、靭帯断裂という大きな病気が隠れており、その外科的治療はわんちゃんの人生を明るいものへと変えることができました。
飼い主様が気づかれていないものの、本人にとっては大きな問題となる整形外科的疾患は、かかりつけの獣医師によって気づかれることが多くあります。外科的治療のみが本人を救うことのできる選択ではありませんが、奏効することは少なくないと感じられます。高齢のわんちゃんでも、病気に対する外科的治療が必要であることが再認識させられました。

 
   
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