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Vet Surg Tokyo 動物外科診療室 東京
 

 
柴犬 避妊雌 15歳齢 既往歴:甲状腺機能低下症
右後ろ足(後肢)の痛み についての診療をご希望され、ご来院されました。

 

病院外での歩行は、明らかな痛みを示し、時に右後肢挙上、また、足を着きたがらないようでした。

 

右後肢は大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の関係性が不安定になっていました。また、触診時に痛みがありました。

 



右後肢において、脛骨(すね)が大腿骨(太もも)に対して、左後肢よりも前方に移動しており、これは、膝関節に対して体重のかかる方向への負荷をかけることにより目立つようになっていました。

 

前十字靭帯断裂

 

 

膝関節外固定法(LFS;Tight roop法)、関節内精査

 


術後7日より右後肢の負重が増加し、術後1ヶ月半で跛行は目立たなくなりました。

   

手前十字靭帯断裂の治療には、いくつかの方法があり、当院HPにおいてもご紹介しております。今回、甲状腺機能低下症を罹患していたことから、できるだけ侵襲の少ない関節外法を採用し、膝関節の安定が得られました。
整形外科的疾患においても、内科的疾患を包含した治療選択が必要であることが再認識させられました。

 


 
 
 


 

健常肢

患肢
     
     
     
     
術後X線写真      
 
 
   
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